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ひとりひと宇宙

世の中には幸福も不幸もない。
ただ幸福だと感じた人が幸福で、不幸だと思った人が不幸なのだ。

ウィリアム・シェークスピア

反対語とか対義語という言い方がある。
意味の上で互いに反対の関係にある語を言うが、善悪とか優劣とか、そのような相対的な解釈があるだけで、状況や事実に色はなく、それぞれの人による解釈で色がつくのではないだろうか。結局は受け取り方は人それぞれ、千差万別なのだと思う。

以前は、自分が思うことや感じることは、多かれ少なかれ他の人も同じように感じているのだと思っていた。私が見ている世界、感じていることは、他の人もそうなのだと勘違いしていた。そういう視点から入ると、その先入観がすれ違いや誤解、憤りを生んで、ネガティブな感情に覆われてしまう。

人によって幸福と感じるか不幸と感じるか、同じ状況でもそれぞれの解釈次第で、外側の問題ではなく、自分自身の内側の感じ方、捉え方の問題なのだろう。そんなシンプルな事実に気づいたら、世の中に起きていることさえも、自分次第で振り回されずに済むようなな気がする。

そもそも、見えている世界が違う、ひとりひと宇宙であることを前提にしたら、無駄に相手に落胆したり、苦手意識や抵抗感を感じる必要すらない。人それぞれだからと、相手の考えや態度に執着しなくて済むから、適度な距離感を保つことができて気持ちが軽くなる。時に前提を忘れてモヤモヤしたとしても、この前提を思い出せば、自分の立ち位置に戻ることができる。

結局は何事も自分次第で、そのコト自体に幸福も不幸もなく、自分自身がどう解釈するかだけなのだろう。自分自身が心地良く思えるように解釈をし、かつ、相手は相手の解釈があるからと相手への感情を手放してみたら、ほとんどの人間関係のトラブルは軽減されるのではないだろうかとさえ思う。

ひとりひと宇宙、私は自分の見ている世界に幸福を見出したい。気持ちが上がる日も上がらない日も、どちらのコンディションもあるがままに受け入れて、ニュートラルな立ち位置で今ここに在る幸せを感じられる今日という一日に感謝を込めて。

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