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中庸の心地良さ

わたしは、等しく受け入れられているいくつもの意見のうち、
いちばん穏健なものだけを選んだ。

ルネ・デカルト

それぞれの人に魅力的な部分が必ずあると思う。
そして、どんな人の生き方や考え方からも学ぶことが必ずあると思う。

そもそも善悪、何が良くて何が悪いかなんてことは何一つなく、受け手が相手から何をどう感じるかは、その時の受け手自身の状況やコンディションにもよるし、そもそも背景も多種多様、同じ相手でも共感することもあれば、意見が違うこともあるのは当然のように思う。

少し前に、知識が豊富で行動力もあり、とてもパワフルで魅力的な女性に出会った。仕事を通して、話しをしたりメールのやり取りからも、勉強になることばかりで、生き方や考え方から学ぶ一方、少しの違和感をなんとなく感じていた。何に対して自分が違和感を感じているのか、自分自身で掴めないまま時が経ち、一つの気づきがあった。

今思えば、時として有無を言わせぬ「正義」を振りかざしたように感じる意見が、私には重たかったように思う。どんな事にも、それぞれに解釈があり、立場や状況によって、意見が異なるのは自然のことのように思う。

「事実」があるだけだとしても、「伝える」という特性上、それを伝える人(立場)の主観が入るのは仕方がないとは思う。その人の意見は意見として尊重する、そういう意見もあるが違う意見の人もいる、どちらもアリ、結局は人それぞれだと思うので、彼女にとっての「正義」が他の誰かの「正義」とは限らない。

私はあえて中庸を選びたい。
それが私にとっては心地良いからというシンプルな理由で、それが「正義」だと言う気は毛頭ないけれど、どんな意見にも耳を傾けられるような、ほんの少しの余白を残すような考え方や生き方ができたら良いなと思う。

どんよりとした雨空も美しいサンセットと同様に貴重な、今日という一日に感謝を込めて。

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