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進歩と幸福

人間にとって最高の幸福は、一年の終わりにおける自己を、その一年の始めにおける自己よりも、遥かに良くなったと感ずることである

レフ・トルストイ

かつての私は、なんとなく目の前のことをこなしているだけで、気持ちを込めて主体的に物事に取り組めていない時期があった。その頃は、原因が自分自身にあるということにも気づかず、何もかもが退屈で、無気力に日々をやり過ごしていた。

そんな日々の中から、最初の一歩として、ほんの些細なことでも自分の意志を伴った行動を起こした。ただそれだけで、昨日の自分よりも少し進歩したような気がした。そんな小さな変化でも心地良く、少しずつでも自分自身が良くなったと感じられることの積み重ねが、エネルギー量の拡大の一歩だったように思う。

他者と比較して最初の一歩が踏み出せないという無意味なブレーキを解除して、昨日までの自分自身と比べて、ささやかでも進歩があるように感じられるようになったことが、自己肯定感を上げることに繋がっていったのだと思う。自身の中にささやかでも進歩や成長を感じられるようになって、幸福を感じられるようになったと実感している。

成長を感じられることは幸福感に直結する、と自身の体験を通しても感じるが、その一方、たとえ進歩や成長が感じられない時も、それでも、今在ることに幸福感を感じることもできるとも思う。

幸福は、己れ自ら作るものであって、それ以外の幸福はない

レフ・トルストイ

幸福の定義は人それぞれで、答えは千差万別だろうとは思う。それでも、自分自身で幸福を見出すことはいつだって誰でもが可能だろうとも思う。空を見上げれば、いつだって無限に広がる宇宙に繋がることができる。お腹が空けば、自身の見えない臓器や細胞達が連携協力してくれていることを感じることもできる。ないものねだりではなく、すでにあるものに幸福を見出したのなら、この瞬間今在ることに奇跡と幸福を感じられる気がする、そんな今ここに感謝を込めて。

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