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誠実であること

すべての真の偉人の第一の美徳は、誠実であることだ。

アナトール・フランス

誠実とは何だろう。
辞書によると、「真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。」
では、真心とは何だろう。
「真実の心。偽りや飾りのない心。」

偽りや飾りのない心。
自分自身で気づかない間に、外からの期待に応えていた時代が長かったように思う。
それは、自覚はなくとも偽りの心だったのだろう。それはつまり、自分自身に誠実ではないということではないだろうか。

元々の気質なのか、真ん中っ子の特性なのか、いつの頃からか、反射的に相手の望むことを察知して振舞ってしまう癖が付いていたように思う。

この春から住まいを変えた。
長く、半世紀もの間、同じエリアに暮らしてきた。決してその土地が嫌いなわけではない。ただ、新しい景色を見てみたいという心の声からも、なんとなく溜まった垢を落としたいというか、リスタートを切るのも良いかなと漠然と感じていた。
それが自分自身の正直な気持ちだと感じてはいたけれど、近くに暮らしてきた老親の気持ちを考えると、そう感じる自分を後ろめたく思ったりもした。色んなことを考えると、誰の立場で考えるかで正解は変わってしまう。

どうしてもそうしたいとか、そうしなきゃとか、逆に、してはいけないとか、強い感情というよりも、結果的には大きな流れに身を任せての転居になったように思う。

自分の気持ちに正直で誠実でいることは、心が安定していて幸せを感じやすく、結果的には周りに対しても誠実でいられる気がする。自分自身の気持ちを置き去りにして周りの期待に応えるよりも、自身が満ち足りた状態であるなら、結果的に自らの意思で周りに優しくなれる。とすると、まずは自分自身に誠実であることが最初の一歩で、そこから先は自動的に誠実でいられるような気がする。

今までのマンション住まいから毎日眺めていた大好きなサンセットが見られないことを少し残念に思っていたけれど、新しい暮らしの中で夕方散歩に出かけると、冒頭の写真のような美しい自然とサンセットが見られる。

どちらの景色も一期一会。唯一無二の素晴らしい自然の芸術を眺められ、どこにいようと今日という奇跡に感謝を込めて。

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