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目に見えないもの

合理的な「目に見える」ものだけではなく、
説明できない「目に見えないもの」を信じる。
それがいい人生を送る近道。

~コロナの暗号~
村上和雄

村上和雄さんは「サムシング・グレート」の存在を広く世に訴えられた、遺伝子研究の生命科学者だ。その存在やその言葉を知る以前から、いつの頃からか「目に見えないもの」を信頼するようになっていた。私にとっての「目に見えないもの」は、より感覚的なもので、「想い」とか「雰囲気」「場」みたいなものかもしれない。目には見えないけれど、感じる「気配」みたいなものだろうか。

初対面の人、初めて訪れた場所、その雰囲気、その印象、それは、言葉を交わさなくても感じられる。その感じられる「感じ良い」「心地良い」「気持ち良い」などのより感覚的なものを信頼している。お掃除が行き届いているとか、センスが好みとか、目に見える情報もあるし、言葉を交わせばよりはっきりわかるとは思うけれど、第一印象のそれは、より感覚的なもののように思う。

個人的には、車の運転席に乗り込む際に「ヨロシクお願いします」と空間に呟く、無事到着したら「ありがとうございます」と車にお礼を伝える。「いってきます」「ただいま」も在宅している家族がいるいないに関わらず、家という空間に向かって発している。そのような行為は、どういうきっかけで始めたのか、何か理由があったのかは自分でも定かではないが、そのささやかな行為は、深呼吸の感覚に近い。自分自身を安心させてくれて、いつでも今ここに戻してくれる。

いくら科学が発展しても、遺伝子や細胞は生み出せない。
私たちは生きているのではなく、生かされている。

~コロナの暗号~
村上和雄

村上和雄さんは、その著書や講演の中で繰り返し「生きていることは、ただごとではない」「奇跡的なこと」と述べられているが、私たちは、「今在る」生きているという事実、生かされていることに気づくだけで、誰もが「今ここ」で幸せを感じられるのかもしれない。社会的な評価や他者と比較すること、持っている物など、外からのモノサシは一切関係なく、何者かになる必要さえもなく、自身の存在そのもの「今在る」ことが、すでに奇跡的であるという事実に、感謝を込めて。

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